パラミクソウイルスのRNA合成封入体の構造に関する論文を発表しました。

Katoh et al. Science Advances

モノネガウイルスのウイルスRNA合成は、封入体（IB）と呼ばれる細胞質膜のないオルガネラで行われます。ムンプスウイルスのIBは、液液相分離によって形成された液体オルガネラであり、その中でウイルスのヌクレオカプシド、リン酸化（P）タンパク質、ポリメラーゼタンパク質が、カゴ状網目構造を形成していることを明らかにしました。さらに、G-四重鎖モチーフ配列を含むRNAがIBの形成に重要な役割を果たしていることを明らかにしました。

https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adr0359